エネルギー
2011年3月11日の東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故は、我が国の自然災害史で空前の災害をもたらしました。復興対応に追われる政府は、遅まきながら2014年4月、第4次エネルギー基本画を、また2018年には、第5次のエネルギー基本計画を策定し、2050年を念頭に、原発依存度の低減、化石資源依存度の低減、再生可能エネルギーの拡大を打ち出しています。
注目すべきは、
●再生可能エネルギー主力電源化を目指す
●化石燃料での非効率石炭フェードアウト・
脱炭素化に向けて着手
の2項目でしょう。
弊社は、現在、鳥取県内において、再生可能エネルギーの主力である洋上風力発電プロジェクト案件ならびに陸上風力発電プロジェクト案件をコンサルティングしております。事業者のスケールメリットから、どの事業案件も規模が大きく、それだけにコンサルティングも大変ですが、鳥取県にとっては大きな事業が進められる可能性が高く、チャンスと言えるでしょう。
まず洋上風力発電事業では、山陰海岸ジオパークの世界認証を獲得している鳥取ですので、沿岸域は景観の関係から風車の設置は困難であろうと思われます。しかし沖合海域であれば、景観の問題はほぼなくなり、その他、騒音ならびに低周波の問題からも解放されています。漁業者との調整は必要ですが、むしろ風車が漁礁の機能を果たして、漁獲増大につながるとも考えられますので、海域環境を損なわずに再エネを導入する方法を模索していきたいと思っています。
前述のように、弊社は鳥取県内で新たに進みつつある陸域での風力発電事業のコンサルティングを行なっておりますが、海域と違って、住民の居住される近くで風車建設の事業となります。低周波とか騒音、景観などについて住民の方々が懸念されることも理、解できます。国内の他の事業でもそうした問題が起きております。また、私どもは、市民の皆様に寄り添って、鳥取市にも、また、受け入れ地区の住民の皆様にも、また鳥取市にもメリットが返ってくる事業となるように努力したいと思っております。